もはや業種や事業の規模を問わず情報セキュリティ対策が重要視される時代になっています。「うちは大丈夫」とたかをくくっていると思わぬ形で被害にあってしまう恐れがあり、日頃から適切な対策が欠かせません。
では、どうしてそこまで情報セキュリティ対策が重視されるようになったのでしょうか?
最大の理由は、そもそも社会全体がIT化を推進していることにあります。
業務の効率化はもちろん、日常生活において何かを購入したり手続きしたりする際も、ネットで手続きを行うのが当たり前になっています。それだけ個人情報がネット上に多数存在することを意味しており、そこを狙われてしまうのです。
どの企業も、機密情報や顧客の個人情報などを抱えています。ランサムウェアなどに感染してしまうとそうした情報が盗み出されてしまい、大きなダメージを受けることになります。
問題なのは、このダメージが非常に幅広い範囲に及ぶ点です。
取引先や顧客の情報を流出・漏洩させてしまうと、企業としての信用を大きく損ねてしまいます。「個人情報を盗まれたくないからあの会社と関わるのはやめよう」といった動きが出てくるのも、ごく自然なことでしょう。
信用・ブランドイメージが損なわれるとともに顧客を失い、ビジネスの機会を失うことになりかねません。単にトラブルの復旧やそれにかかるコストの被害だけでは済まないのです。
さらに、Webサイトの改ざんやシステム障害といった被害を受けると、業務がストップしてしまう恐れがあります。数日間何もできない状況になってしまうと金銭的な被害も非常に大きくなります。
このようにITやWebに頼る機会が多い状況になっているからこそ、情報セキュリティ対策が重要になっています。そのため、セキュリティコンサルタントをはじめとした、情報セキュリティに関する課題把握および対策の提案、実行を担う職種の需要が高まってきています。
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