セキュリティコンサルタントの仕事に役立つ資格とは?

セキュリティコンサルタントになるために必須になる資格はとくにありません。資格より、むしろセキュリティ方面に関する経験が重視される傾向が見られます。
ただ、コンサルティングはエンジニアのようにクライアントの要望に応じてシステム環境の構築を行うのではなく、クライアントにふさわしいセキュリティ環境をまず提案するのが主な役割です。そのためそうしたコンサルティング能力を証明するような資格を持っていると、就職・転職の際に有利になるでしょう。

セキュリティコンサルタントの仕事に役立つ資格の代表格が、ITストラテジストで、ビジネスにおけるIT戦略の立案や提案力を問う資格です。
ポイントは、セキュリティだけでなく、広くITを活用したシステム環境の立案に必要な知識やスキルを求める資格であることです。そのため、ITストラテジストの資格を取得することで、IT関連のコンサルタントとして活躍する機会も格段に増えるでしょう。
それから、システム監査技術者も挙げられます。
この資格は、セキュリティ環境の導入・構築より、既存のセキュリティ環境のリスク評価や監査などの業務に役立ちます。クライアントの現在のセキュリティが適切なものかどうかを監査し、必要に応じてシステムの再構築や見直しなどを提案します。
同様の資格として、国際団体の「ISACA」が主催するCISA(公認情報システム監査人)もあります。
ほかには、アメリカのSANSという団体が主催している情報セキュリティ教育に関する「GIAC」なども選択肢として挙げられるでしょう。必須ではないものの、取得しておくと活躍できる場が広がるでしょう。

セキュリティコンサルタントとしてのキャリアパスを検討していくうえで、これらの資格は有力な選択肢となるでしょう。